たまのネット懇座談会

たまのネット懇座談会

広報PT(以下「PT」):一応やっぱり自己紹介からになるんですけど,簡単ではなくテーマに沿って。じゃあ尾﨑さんから!

尾﨑(以下「O」):玉野市出身です。玉野支所ができたと同時に入職したのでいま6年目です。たまのネット懇には設立時の平成25年から関わらせていただいています。

PT:いいですか?今の感じで。じゃあ,入口さん。

入口(以下「IR」):はい。私は玉野支所にきたのが平成25年の12月なので,その翌年の平成26年頃からたまのネット懇に参加しています。ネット懇が25年の1月から始まっているので,丁度はじまってから1年後に参加したという形ですね。

PT:次,工藤さん。

工藤(以下「K」):私がパブリックに入ったのは平成26年4月ぐらいなんですけど,玉野ネット懇はパブリックに入る前から玉野の社労士事務所で週に1回手伝いとして行っていたので,その時に声がかかって一回目の準備会みたいな時に呼ばれて25年1月から行ってます。その1回目の時に何人かで…あっ自己紹介ですよね。…はい,大丈夫です(笑)。

PT:今の話を続けてください。

K:ホントですかー。平成24年の冬くらいに玉野でネット懇を作ろうってことで,5,6人くらいで集まったそうで私は2回目から参加しています。

PT:井上先生お願いします。

井上(以下「IN」):はい。僕は(玉野支所前支所長)豊芦弁護士の引継ぎとして玉野の支所長になりました。たまのネット懇が立ち上がったということで,そういうことも含めて玉野支所に赴任することになったと記憶しています。

PT:そしたら質問の一つ目,工藤さんがさっきいいかけていた話だと思いますですが,たまのネット懇ができたきっかけを,工藤さんからもう一度あらためて説明してください。

K:もともとは、岡山ネット懇の巡回相談がきっかけだと思います。岡山ネット懇で年に4回岡山県内の各地をまわって巡回相談しているんですけど,玉野に相談会が回ってくるのが3年に1回と少なかったので、玉野の行政書士さんとか司法書士さんとかが集まって,岡山の巡回相談を待つのではなくて玉野でも相談会をした方がいいのではないかと。それでネット懇を立ち上げましょうという感じで集まったのがきっかけで,名前も「たまの」ネット懇がいいんじゃないかということで決まりました。最初は年に1回くらい相談会できればいいんじゃないかという話でしたが。

O:略称は同じですけど,名前が違いません?岡山(のネット懇)と。
IR:正式名称がたまのネットワーク懇…「権利擁護」が入っていないんじゃないですか。たまのネット懇って。
O:いや,入ってるんです。岡山は高齢者障がい者(が名称に入っているん)ですよね。
K:(過去のネット懇の資料を見ながら)たまの…権利擁護…ネットワーク懇談会。
IR:あーそうなんだ。

PT:しかも「たまの」はひらがな…

K:ひらがなにしました。
IR:「権利擁護」が入っているんですねー。
O:そこはこだわったと思います。

PT:「高齢者障がい者」は敢えて入れず?

IN:(対象者を)限定しないという。

PT:限定せずに,権利擁護を広くやっていこうということですね。

IR:(過去のネット懇の資料を見ながら)事務局を玉野支所に置いていたんですね。
K:豊芦先生が中心に最初されていたので。
IN:ここ(玉野支所)が(ネット懇の)事務局だったんだよ。だからこそ(後任で)僕が来た。

PT:たまのネット懇の特徴って、どんなところです?

O:特徴はですね…明るい(笑),わきあいあい。
そして会長が福祉職。玉野の専門学校で介護福祉学科の学科長をされている五嶋(ごとう)先生が取りまとめをしてくださっていて。すごく上手なんです,空気の作り方というか,話術といいますか。みんなのやる気の引き出し方とか。なので,みんなが集まれる。それに引き寄せられて集まる。集まっているメンバーもすごくあったかい。本当に雰囲気もよく,チームワークもよく取り組んでいるっていうのが一番の特徴かなあと思います。

PT:あのー,手品もできる五嶋先生?

O:そうです,手品師でお肉屋さんの五嶋先生。
IR:毎回おもしろいことを言って笑かせる(笑)。

PT:そうなんだ。だいたい,どういったことを取り組んでいるのか。何をモデルに構築されているのか,その辺はどうですか?

IR:現在の取り組みについては,年に数回「なんでも相談会」っていうので,弁護士と司法書士,行政書士,社会福祉士,看護師とかいろんな士業が集まって,法律だけじゃなくて福祉の相談も受けています。岡山市でやっているのと同様の相談会を玉野市でしているというのが年に2回程あったんですけど,今年からは巡回相談で各地域ごと,玉野で言ったら荘内とか東児とか玉野の中でも遠方ではないですけど,これまでの「なんでも相談会」の場所(玉野市築港の産業振興ビルやすこやかセンター)までいくのが困難だった方がいたかもしれないので。そういう人たちがわざわざ宇野駅などまで行かなくても済むように,近隣の地区センターで相談を受けられるような巡回相談を今年から進めていっています。かなり相談回数が増えているので,活動としては活発になっているのではないかなあという状況ですね。

PT:弁護士や司法書士といった法律職に限らず,様々な専門分野の専門家が集まってなんでも相談を行っていきましょうというのがベースにあって,それは岡山のネット懇をモデルにしているということですかね。

IN:法律相談ではなくて「相談」。すべての全般的な相談をやっています。
O:玉野は相談会の名称も「高齢者障がい者」を外して「たまの☀なんでも相談会」として,とにかく対象を限定しないというのをこの相談会の名前の上でも意図的に打ち出そうという話し合いの下,そんな名前になりました。「☀」にもこだわってます。

PT:今,何人くらいで運営しているんですかね。

O:2,30(人)ですよね。

PT:玉野の方だけで2,30人集まっているということですか?それとも岡山や遠方からも専門職が来る?

K:来ていただきましたねー。
IR:はい。来ていただいていますね。

PT:高齢者障がい者以外で,例えば子どもとかそういった方も含めて誰でも相談できるという雰囲気というのは,何か狙いがあったんですか。

O:玉野市民みんなの権利擁護というのが一番ですね。玉野は,言っても田舎なので,なかなか相談をするっていう文化が,端に行けば行くほどなかったりするので,敷居をなくして,近所とのトラブルとか境界のトラブルとか,近所の溝とか道路がこうなっとんじゃけどとか,そういう話もざっくばらんにしていただけるというあたりを大事にしています。

PT:他にこういうことに取り組んでるというのは,何かありますかね。

IR:あれは,医療連携とかはどうですか。
O:それを言ってやってください(笑)。
IR:(尾﨑さん)お願いします。

PT:どっちがいうんですか(笑)。

IR:尾﨑さん。
O:「なんでも相談会」で医療職が入っているのは,岡山や他の地域密着といわれているネット懇でもあまりなくて,玉野は医師・薬剤師・理学療法士・作業療法士とか,あと歯科医師とか,医療スタッフも相談会に入っていただく,その在宅医療連携という所とコラボして年に1回,今まではやってきたというのが特徴です。

PT:たぶん美作なんかもお医者さんが入っているけれども,在宅医療連携というところまでは進んでないかなと。かなり玉野独自の取り組みが多いという感じですね。

O:そうですね。医療と連携っていうのは独自の取り組みだと思います。

PT:そういう独自的な取り組みがどんどん出てくるのは雰囲気がいいからなんでしょうね。みんなで集まってこういうことやったらいいんじゃないかというアイディアが出やすいという雰囲気ですかね。

(一同しばらく沈黙。)

IN:たぶんそうでしょう。(一同笑)

PT:まあ,特徴はさっき聞いたとして,この事務所とネット懇の関係性というのはどういう形ですか。

IN:もともと設立時は玉野支所が事務局を受けてたんですね,ネット懇の。豊芦弁護士のとき,事務局機能はちゃんと果たしていたと思います。
K:今は,玉野市社協がネット懇事務局の中心ですね。
IN:たまのネット懇立ち上げのときはかなり頑張って立ち上げたと思いますね,協力して。

PT:設立当初はこの事務所の玉野支所が中心となって立ち上げを行って?

K:(前玉野支所長の)豊芦先生が結構引っ張っていっていた感じですね。
IN:かなり頑張っていたもんね。

PT:今は社協にお願いしている部分が多いと。事務所(玉野支所)からは相談会に参加したりとかアイディアを出したりとかそういうところに集中してきてますかね。

O:「なんでも相談会」の前の寸劇なんかにはパブリックの事務局の方も含めて,女優として参加をしてもらっています。女優です。
IN:「年金水戸黄門」とかさ,水戸黄門バージョンが多いんだよな。
IR:そうですね,年金水戸黄門,後見水戸黄門。
K:年金の寸劇時に私が出て,次から天野さんが出たいっていって(笑)。

PT:出たいんですねー。

O:次は遺言相続水戸黄門です。入口弁護士が脚本、そして寸劇後の勉強会の講師。

PT:それはいつの予定なんですか。

IR:平成28年9月25日でしたかね。
IR:また出演者に天野さんですかね,毎回キャストが,玉野支所から。最大限協力をしております。

PT:では,今後の目指してる方向性というか,事務所とのかかわり方とも含めてどういう風にネット懇自体は進んでいくんでしょうか。

IN:まあ玉野の場合は,さっきの在宅医療との連携も含めて,ネット懇に参加する範囲っていうのを少しずつ広げていく方向,あるいはネット懇と別団体とが一緒にやっていく方法を探っていっているので,おそらく岡山県全体のネット懇と比べると,ウィングが広くなっていくんじゃないかなとは思う。協力関係も含めて。そういう方向でネット懇も社協も意識的に動いている感じがあると。まあ玉野市もそうかもしれないね。

PT:地域課題に取り組んでいくような方向性?

IN:そうだね,みんなで地域課題に取り組むというか,団体も超えて地域課題に取り組んでいく方向に玉野は動こうとしているんじゃないかな。

PT:あえて,狭く領域を絞っていく方向性もあるし,広く繋がっていく方向性もあると思うんですけど,玉野は後者の広く連携していろんな課題に取り組んでいく方向性を目指しているんですね。

IN:田舎に行けば行くほど地域資源が多くはないので,同じことを同じ人がやっているケースもいっぱいあるから,やはりその方向(広く連携する)になっているのかなあという感じは受けるねえ。

PT:もう少し具体的にだと,何かこういうことをとか…さっき入口先生が言っていたけれども巡回相談とか。

IN:巡回相談は、ネット懇が直でやっているんじゃなくて,ネット懇と玉野市社協が協働でやっているんだよね。
O:その協働だからできる、地域密着の素晴らしい取り組みです。
IN:玉野市の7エリアを2年で回る頻度で,中学校区エリアの相談会をやっていこうと企画して,これは平日にこないだやったよな?
O:平日と休日を織り交ぜて。
IN:まあそれもやっていると。やってみたら1回目は結構相談が多くて。成年後見だっけ?尾﨑さんの講演が大好評だったという,たぶん事実としてそうだと(一同笑)。
IR:今後も大好評の講演は毎回継続する予定でおります。
IN:ワンクール周るまではずっと尾﨑さんにやってもらうと。
O:いやいやいや。

PT:巡回するとニーズが掘り起こせるというか。

IN:そう。

PT:(巡回相談の)第1回はいつやったんですか。

IR:7月ですね。

PT:第2回目はいつやるんですか。

IR:11月のいつでしたっけ?…中旬くらい?
K:そうですね。

PT:その地域の隣の地域から人が来てもいいわけで,全部回っていけば2年かかるけれども,近くまで来ているなーというときに相談に行けばいいわけだから機会は増えますよね。相談しやすくなるし。

IN:玉野市社協さんがしっかり広報してくれるので。回覧板が結構効いているみたいだな。近所のおばあさん達がいっぱい来てくれた。僕もめったにあんなに相談しないぐらい相談受けた。
IR:弁護士が少なかったですもんね。
IN:うん。

PT:あと他に具体的な取組は?

O:玉野市社協さんが法人後見をやっていこうとしている流れの中で,ネット懇との協力関係を活かすとか,あとは市民後見人養成とその後のフォローアップ・支援体制もネット懇という一つの受け皿があるのでそことの関係があるので構築をしようかなというところが,たぶんビジョンとしてあるかなあと思います。

PT:市民後見は…まだあまり取り組めていない?

O:県の養成研修を受けられている方は,何人かいらっしゃいますけど,市民後見の支援組織として行政・社協をはじめとした支援体制を作らないとできないので、まだですね。

PT:具体的にはなってきてないと。

O:まだ具体的には見えていませんが、市民後見支援組織立ち上げ等を見据えて考えれば,今のたまのネット懇でやっていることはその基盤になっていくのではないかと思います。

PT:具体的には,市民後見ということに関していえば玉野市役所との協力関係が,不可欠になってきますよね?

O:そうですね。多様な権利擁護の受け皿の一つで,中核となるのがたまのネット懇です。

PT:なるほど。そういう方向性がもう構想としてはっきりと見えてきている感じですかね。

O:見えてきている…作ろうとして道を一歩一歩進んでいるという風に僕はとらえています。

PT:はい。他に何かありますかね。

IN:玉野は,行政の方も,分野ごとに協議会みたいなのを持っているよね。
K:障害総合支援協議会とかですかね。
IN:協議会でこども部会とか精神保健福祉部会とか。あと4つくらいの部会があって,就労支援部会とかそういう部会にパブリックから誰か出るという風になってきている。いろんな意味で玉野の中で少し役割を果たしていっているのかなあという感じはあるよね。

PT:その,ネット懇があるからこういうことができてきているというその辺は?

IN:ネット懇があるからというか,ネット懇に集まっている人達の間の繋がりが強化されたことによって,その人たちが関わって何かの行動するときに,声がかかりやすくなっているのは間違いない。
IR:そうですね。それは間違いないですね。

PT:それっていうのは玉野という地域だから,そういう取り組みができているという側面もありますかね?

IN:まあ,あるかもしれないけど,たぶん同じ取り組みをしたら他のエリアでも似たような動きになる可能性は高いと思いますけどね。玉野の人たちはいい人たちが多いし,代表は代表で面白い人だから。そういうキャラクターの面はあると思うんだけど。

PT:いろいろ展開が早いじゃないですか,玉野は。いろいろなことをどんどん進めていって展開が早いような気がするんですけど。やっぱりその,いろんな職種の人が集まってきているというところが大きいんですかね。それとも立場が上の人が集まってきているからなのか,どうなんですかねその辺。

O:みんなでやろうという意識が個々の中にあると思います。誰かが完全に引っ張っていくとか,「俺についてこい」じゃなくて相手の意見を尊重して,作り上げていこうという意識が強い。なぜ強いかと言われるとわからないですけど,そういう気持ちのある人が集まっている。空気がいいんです。だから次も行こうと思うし,そこの場に行くのが楽しくなるというのが,たまのネット懇のいいところかなあと。批判も争いもないですし。懇親会を確実に毎回やっていますけど。懇親会の会場が限られているのが悩みですね。
IR:集まりはいい方ですけどね。

PT:集まり良かったですよねー。こないだ懇親会覗いたら50人くらいいたような。

IR:あれはちょうど医療連携というか医療の関係者がきていたので相当多かったです。

PT:あとなんだっけ,だいたい聞いたと思うんですが…次の11月の巡回相談の地区はどちらなんですか。

O:「とうじ」です。(玉野市の)最東端,東の端。

PT:「とうじ」ってどう書くんですか。

O:「東」に児童の「児」です。結構高齢化率は高いですね。

PT:ここ(玉野支所)からどれくらいかかるんですか。

O:ここから25分くらいかかりますかね。

PT:(東児地区の面積は)結構広い?

K:広いですねー。
O:まあ高齢化率が高い。東児とか玉原とか,30%後半40%とかいう,地区ですね。
そこで鍵となるのは、我々相談を担う側が、アウトリーチ(出かけていく)していくという取り組みがどれだけできるかですね。

PT:では最後に、今年度の予定を教えてください。

IR:巡回相談は11月と1月、大きい相談会は3月ですね。

PT:わかりました。おつかれさまでした、ありがとうございました。

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