新人弁護士座談会

新人弁護士座談会 (開催日:2016年2月15日)

PT:
(1) 2分間で,自己紹介をしてください。
(2) どうして弁護士になろうと思ったのですか?
(3) 趣味はなんですか?
(4) 自分にしかできない活動はありますか?

<1  2分間で,自己紹介をしてください。>

森岡(以下,「M」):私の名前は森岡佑貴です。昭和63年7月14日生まれ,27歳です。
島根県で生まれ,1歳のころ岡山に来ました。小中高大すべて,岡山です。
高校は大安寺高校です。
大学は岡山大学の法学部に行きました。大学時代には塩谷先生の刑法のゼミで,刑法を学んでいました。
法科大学院ではいろんなことを学び,司法試験を受け,無事合格しました。司法修習は岡山で行い,地元で修習ができたことで,地元で弁護士として就職できることになり,とても嬉しく思っています。
私の個人的な活動としましては,ビギナーズネット中四国支部の代表をしています。
★ビギナーズネットのリンク(http://www.beginners-net.org/)
※ビギナーズネット…現在,司法修習生は,国からお金を貸与され,1年半の生活を送っている。貸与制から給与制への変更を国に求めている団体。
最近,就職を機に一人暮らしを始めました。今まで一人暮らしの経験がないため,悪戦苦闘しながらも楽しく毎日を過ごしています。

PT:2分過ぎてましたね(笑)続いて中村さんどうぞ。

中村(以下,「N」):中村元祐と言います。法テラスという国の機関に採用された弁護士です。
法テラスとは,司法過疎地,つまり今まで弁護士がいなかった場所への弁護士の派遣を行ったり,都市部では今まで弁護士がしてこなかった仕事をするための期間です。
法テラスによって,各地に派遣される前に1年間,岡山パブリック法律事務所で養成を受けてから派遣されることになりますので,年末までこの事務所にお世話になります。
出身は福岡県で,高校卒業までは九州にいましたが,大学で東京に出て,この度,縁もゆかりもない,岡山市に配属になりました。
右も左も分からない状況ですが,なんとかやっています。以上です。

PT:素晴らしい。5秒残しできっちり2分ですね。
PT:では,ビギナーズネットってなんですか。

M:給与制へ戻してほしいと要請している団体です。現在まで,議員要請や国会であいさつ運動を行っています。今年は,最高裁判所への申し入れを行いました。議員要請の効果もあり,議員の3分の2が賛成してくれていることなどの報告が各支部から届いているところです。

PT:二人とも一人暮らしですか。

N:一人暮らしです。
M:一人暮らしです。
M:修習生のころも実家から通っていたので,初めてです。
N:僕は,もう結構一人暮らし長いです。大学から一人暮らしですし,中高も下宿や寮に入っていたので,親元を離れてからは長いですね。

<(2) どうして弁護士になろうと思ったのですか?>

N:高校時代に,障害者の人が罪を繰り返すという問題がクローズアップされた時期で。また同時期に元国会議員の山本譲二さんが本を出されていて,その本をたまたま手に取る機会があって,障害があるために犯罪を繰り返してしまう人がいると知って,自分自身ちょっと耳が悪いこともありますし,まったく耳が聞こえていない友達もいるので,衝撃を受けました。それで,そういう人たちの力になれるような仕事が出来たらいいな,と思い,弁護士という仕事を考えるようになりました。

PT:中村さん自身の障害について,言える範囲でお聞きしたいんですが,どうやって説明するんですか。

N:僕が説明するときには,耳が悪くて補聴器をしています,くらいにしか説明していないんですけど。障害者手帳をもらえるかと言われれば,もらえないぐらいですね。

PT:じゃあ,補装具は自費で?

N:基本自費です。

PT:へぇ,そうなんだ。

N:掘り下げていただいて構いませんよ(笑)

PT:その補装具はなんて呼ぶんですか?補聴器?補聴器を外すとどのくらい聞こえるんですか?

N:おそらく,この距離で小堺先生との会話は出来ると思います。

PT:多分,2メートルから3メートル離れている人の声は聞き取り出来るんですか?

N:それはできますね。数字で言うと60デシベルから70デシベルの間以上の音であれば聞こえます。

PT:低音域が聞こえづらい?デシベルって音量ですよね。音量が一定以下だと聞こえづらいってことですか?

N:そうですね。低音性難聴と言って,感音性難聴ではないので。全体的に音が聞こえにくくなる感じですね。

PT:では,改めてなぜ弁護士になろうと思ったのですか,森岡さん。

M:僕の方は中学校の時に,いろんな本を読むことが多くて。その中で一冊手に取ったのが,プロジェクトXという本でした。その中でいろいろ読んでて,僕この時にふわっとした目標があって,一応1つ目が「人の役に立ちたい」ということと,出来れば仕事中に話しながらお金が欲しい,と思ってました。その本の中で,すごく気になったのが,豊田商事の事件でした。詐欺被害者の人と一緒に一生懸命頑張って,少しでもお金を取り返して,みんなで良かったね,というような中学生の頃の記憶なんですが。ただ,こういう風に人を助ける方法もあるんだな,と思って。そのあと,中学校の担任の先生に相談したんです。結構稀有だと思うんですが,中学校3年間担任が変わらなくて,その先生に,詐欺被害者を守るような弁護士なったらどうかって言われたんです。そう言われて,安請け合いじゃないですが,「じゃあ,やってみようと思う。」という形で弁護士を目指したのがきっかけです。

PT:中村先生が高校生の時で,森岡先生が中学生のときですか。早いですね。

N:途中でふらっと官僚になるのもいいかな,と思ったりしたんですが(笑)元をたどればそうですね。

PT:そんなに早く考えるのかなぁ。

M:僕はほかに候補もなく,先生に言われたから頑張ろう,っていう。

<(3) 趣味はなんですか?>

PT:割と固いですね。ここまで。では,次,趣味はなんですか?

M:狩りとパズルです。

PT:それは,何?ゲーム?

M:そうなりますね。

PT:スマホですか?

M:スマホでやるものもあれば,携帯ゲーム機でやるのもあります。商品名はあえて言いませんが。

PT:最近,石を作ることが趣味だって聞いたんですけど(笑)

M:(笑)体の中で!でも,それは趣味ではないです,

PT:特技なんですか?

M:病気ですね(笑)

PT:僕は痛風持ちなんでね。結構続く痛みなんですか?

M:二日ぐらい動くのが痛かったですね。

PT:1回しか経験ない?

M:そうですね。出来ることなら,もう一生経験したくないですね。

PT:しっかり薬飲んで治してください。では,中村さんの趣味は?

N:自転車です。ロードバイクが好きで。

PT:こないだfacebookにも載せていましたね。

N:その時,鷲羽山を山越えしていました。

PT:何キロぐらい乗っているんですか?

N:あの日はせいぜい,60キロぐらいじゃないですかね。1日で。走り出すのが遅かったので。

PT:何歳ぐらいからやっているんですか?

N:きっかけが,ロースクールに通い始めたことなんです。学部で行ってた大学とロースクールが違ったんです。引っ越すのは,荷物をため込んでいたので,面倒くさくて。そうすると片道7キロ自転車で通うことになったので,ちょっといい自転車を買って,毎日往復14キロの生活を続けたら,自転車の楽しさに目覚めたという。

PT:じゃあ,結構最近なんですね。

N:そうですね。

PT:今後は,どこ行きたいとかあるんですか?

N:結構司法試験終わってから,合格発表の間に結構しまなみ海道とか行ってみたりしたんですけどね。だから,今度は山かな,と思っているんですが。岡山は今良いところ探している最中です。

PT:森岡さんはこういう趣味はないんですか。

M:僕は運動系があまり好きではないです。家でじっとしておきたいタイプです。

PT:運動経験は?

M:小中高と剣道部です。でもじっとしていたいです。

PT:中村さんはずっと運動していたんですか?

N:いえ,僕は逆ですね。中高大と文化系で来たんですが,突然なぜかサイクリングを始めました。サイクリングだけは結構気に入ってます,他のスポーツは始めてもすぐ飽きるんですけど。でも一人でやるっていうのが,大きいんだと思います。

PT:一人だから続けられた?

N:そうですね。昔から,水泳も好きで。なかなかプールがないと出来ないので,大学に行ってから続けてないですけど。水泳にしろ,自転車にしろ一人でやるのが好きなんだろうなって。

PT:なるほど。ストレス発散法は?

M:彼女に愚痴言う。なんか新しい敵を倒す。

PT:彼女に愚痴って,ストレス発散できますか?むしろ,たまらない?

M:じゃ,新しいモンスターを倒して発散しているんでしょうね。もしくは,ずっとため込んできているのか,ですね(笑)
N:サイクリングするのが,ストレス発散になっているのかなぁ,と。後は,ゲームの話はかぶせなくていいですか?「艦これ」してます。ブラウザで。

PT:事務所に入ってみて1番驚いたことはなんですか。もしくは,思っていたのと違う,とか。

M:僕はサマークラークで何か月かはここで働いていたので,弁護士になって突然衝撃的だったことはないですね。

PT:サマークラーク時と弁護士になった後だと,待遇が良くならなかった,ってことなんですかね(笑)

M:仕事の雰囲気が分からなくはなかったという意味で,衝撃的ではない,という意味です。弁護士になってからの衝撃は,どこでも同じ衝撃を受けるのかぁと。

PT:じゃあ,弁護士になって衝撃を受けたことってあります?

M:衝撃というのか分からないですが,事務の人から「先生」と呼ばれることに驚きを隠せないです。
N:「先生」は,まだ慣れないですね,確かに。

PT:いまだにわかります,それ。

M:サマークラークの時は,あだ名だったのにっていう。

PT:先生って呼ばれるのが嫌で,さん付けで呼んで下さいっていう弁護士もたくさんいますよ。

M:さん付けだと,なんかもっと遠くなります。

PT:自分より上の先生に,「さん」と呼ぶのが,ちょっといまだに出来ないですね。

N:僕も正直「さん」づけの方がいいなぁ,と思うんですけど。でも,まぁ,他にも弁護士いるのに,自分だけ「さん」で呼んで欲しいっていうのも違うかなぁ,と思って言ってないんですが。でも,違和感はぬぐえないですね。
M:上の期の先生に,「森岡くん」と呼ばれるとすごく安心します(笑)
N:同期でも「君付け」か「先生」で悩みますね。外では「君付け」なんですが,事務所の中では「先生」って呼ぼうか,みたいな(笑)

PT:二人は同じ年なんですか?

M:僕の方が1つ上になります。

<(4) 自分にしかできない活動はありますか?>

PT:自分にしかできない活動はありますか。

N:僕にはできない活動はいっぱいあるんですが。2か月目なので。…そうですね。難しいですね。…障害者関係の分野も最近取り組んでいる先生が多いので,6年前だったらまだ少なくて言えたと思うんですが。今は多くの先生が取り組んでらっしゃるので,言えないですね。

PT:通訳とか,要約筆記とかいう世界はあんまり親しみはないんですかね。

N:ノートテイクとかですか?自分自身でやってたとか,やってもらってたとかはないんですが。大学の時お付き合いでしたことはあります。

PT:例えば,通訳者の方向けの講演とか,そういうのもやってますけど。そういうのに,当事者に近いというか,親しみがあるのかなぁ,と思いますが。そこも分からないんですよね。手帳を持っている人と持っていない人で,健常者とあまり変わらない意識なのか,もしくは自分に近い障害をもっている人に親和的なのか。その辺は,感覚的にどうですか?

N:僕自身は,難聴者であることは間違いないと思っているし,そういうアイデンティティーなんだろうな,とは思う。難聴だけど,じゃあ障害があるのか,聞こえない人たちと同じなのかと聞かれると,そんなことはない。今のところ,ある程度普通に生活は出来ているので。本当に聞こえない人たちから見たら,全然違うとは思いますけど,ただそっちよりではあるかな,と。難聴者というカテゴリーの中ではその中に入っていると思います。

PT:今後,将来悪くなっていくという可能性はあるんですか?

N:可能性は低いです。

PT:固定していくだろうと,いうことなんですね。森岡さんはどうですか?

M:僕も2か月ぐらいなので,これが自分に出来る!という活動はないのかなぁ,というところは感じています。ただ特性として,こういういろんな取り組みをしている事務所に入ったので,本当に困った人が駆け込んできたときに,そういう人の意見を聞き取るというのは,普通の弁護士より気を付けていきたいところではあるので,そういう点をひとつずつ伸ばしていって,その中で自分の特性や自分にしかできないことを見つけられたらな,と思っています。

PT:ソーシャルワークの技術というか,傾聴ができる弁護士になっていきたい,という感じなんですかね。

M:それに近いかなぁ,とは思います。

PT:それだと尾﨑さん(副所長)がすごいですよ。社会福祉士の人は一定の素養があるので,一緒に相談とか入ったり,一緒に接見とかしに行くと,全然違うんだな,と思いますよ。弁護士の聞き方と全然違う。そういうのは意識してやってみるといいかもしれませんね。

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