【職場における合理的配慮】 ある記事を読んで、職場における 合理的配慮について、考えてみました。 〜...

【職場における合理的配慮】
ある記事を読んで、職場における
合理的配慮について、考えてみました。

〜以下引用 (Yahoo!ニュース編集部)〜

同僚の雑談が聞こえない
聴覚障害者が突き当たる壁

「音」がない世界を想像してほしい。
例えば、職場。同僚たちが何かを話し
合っている。上司が目の前で何かを告
げている。しかし、身振り手振りや動
く口元は見えても、音はない。周囲の
ざわめきも聞こえない――。そんな世
界にいたら、周りの人々とコミュニケ
ーションをどう進めればいいのだろう
か。どうやって仕事を進めていけばい
いのか。現実にそんな人たちがいる。
働く聴覚障害者は日本で推定約5万8000人。「手話とコミュニケーション」
の現状と課題、そして、未来を取材した。

〜途中抜粋〜

北村さんは生後数カ月で、病気のために
耳が聞こえなくなった。成人後、「手楽来家」
に来るまで3つの企業で働いた。20歳から
の3年間は製造業で正社員、次は別の製造業
で正社員を13年間。その後は43歳まで物流
関係の会社でアルバイトを続けていた。

最後の会社は、勤務先の部署が閉鎖に
なった。それに伴って北村さんも職を
失うが、同僚たちが経営の悪化した会社
を去る中、北村さんは失職の寸前まで
経営悪化に気付かなかったという。
なぜ、そんなことが起きたのだろう。

土壇場まで知らなかった「職場の異変」

「勤めてしばらくすると、耳の聞こえる人
が少なくなりました。仕事が忙しすぎて
減ったんだろう(と思っていた)。
人がとんどん減って(いつも以上に仕事を)
早くやらないといけない。それなのに人が
少なくなって、どうしたのかなと思ったら
(勤務部署の)閉鎖だったんです。
僕は知りませんでした。分かりませんでした」
周囲の人たちは「閉鎖」を知っていたの
でしょうか? 
その問いに、北村さんは「そうです」
と手話で即答した。

「仕事中に聞きたいことを紙に書いても、
簡単なやりとりしかできません。
(筆談は)言いたいことをうまく書くのも
難しいですし、書いて渡すのも気を遣います。
渡される側も面倒に感じていたと思います」
聴覚障害者には「雑談情報」が入りにくい

聴覚障害者の雇用に理解を示す企業で
あっても、職場のコミュニケーションが
万全とは限らない

《そして、このような取り組みも
始まっている ようです。》
↓↓↓

聴覚障害者と健常者のコミュニケーション。
その「ズレ」を最新技術によって克服しよう
と試みている企業が東京にある。
東京・浜松町の世界貿易センタービル。
その29階の会議室に3月下旬、聴覚障害者
参加型のコミュニケーションツール「LiveTalk」の開発者らが集まった。聴覚障害者と
健常者の双方が、同時にコミュニケーション
を取れる画期的なシステムで、富士通が開発した。
開発チームに加わった松田善機さん(31)
は入社8年目。自身も2歳ごろ、聴覚障害
があることがわかった。手話は大学で覚えた。
それまでは相手の口の動きで言葉を読み
取っていたという。

聴覚障害がありながら、大手IT企業の富士通
で働く松田善機さん(撮影:岡本裕志)
ミーティングが始まった。司会の男性社員が
「まず、『LiveTalk』の好きなところから。
私はこれがなければ、どういう風に松田さん
とコミュニケーションを取ればいいか、
分からなかった」と口を開いた。
開発リーダーの男性は「松田君と話すとき、
顔と顔、目と目をずっと合わさないと
いけなかった。『LiveTalk』の場合、
視線を外しても話ができる」。
いったい、どんなシステムなのだろうか。
「LiveTalk」は音声をリアルタイムで認識し、
文字に変換してパソコン上で表示する。
複数の人による会話も文字にしていく。
同じ話題をリアルタイムで共有できることに
最大の特徴がある。つまり、コミュニケーションに「ズレ」がない。

マイクに向かって話しかけると、
収録された音声が文字に変わる
開発メンバーの1人はこれまでの会議で、
議論の内容をパソコンで要約筆記して
松田さんに見せていたという。
「せいぜい20分が限度ですね。
20分経つと手が疲れて、話の内容を
打つのが大変で」。それを機械が
代行してくれるようになり、
筆記に伴うストレスも大幅に減った。
松田さん自身はどう感じているのだろう。
「要約筆記だと、発言者の話が終わっても
筆記は続いているんです。質問があっても、
できないときがある。リアルタイムで
付いていくことが難しい。(このシステムだと)相手が同じことを2回言ったとか、
要約筆記だと省かれる情報も含まれています」

音声は次々と文字に変換され、パソコンの
画面に表示されていく(撮影:岡本裕志)
「私は小中高と普通の学校に通ったけど、
先生や周りの人たちの間で話が行き交うんですよ。(自分には分からないので)
嫌だなと思った。会議に呼ばれないことも
あって、後で議事録を開いたりして
煩わしかった。これを使えば、
(発言したいときに)言えるようになった。
よかったな、と」
最新ツールの導入や周囲の理解によって、
聴覚障害者の働く環境を少しでも良いもの
にしていくことが期待されている。

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障がいがある方を雇用することは、会社に
とっては取り組んでみるまでは大変な事
であるかとは思います。
以前、障害者職業訓練校に勤めていたので、
障害者雇用の難しさも肌に感じて知っています。

でも、「合理的配慮」はきっと障害の有無に
関わらず職場のコミュニケーションや、
仕事の流れを見直し、結果として、
仕事の質を上げ、成果につなげる事が
できる共通するキーワードではないか、
その企業体の財産につながるのではないか、
と感じる今日この頃です。

社会福祉士 伊藤 清郁

Facebookより

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