【第53回岡山県精神保健福祉大会】 津山支所弁護士の小堺義弘です。 演題:私の歩んだ道―見えないから...
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【第53回岡山県精神保健福祉大会】

津山支所弁護士の小堺義弘です。

演題:私の歩んだ道―見えないから見えたもの
講師:竹内昌彦氏(岡山県立岡山盲学校講師)

視覚障害者の方の講演です。僕の依頼者にも視覚障害者の方がいらっしゃるので,貴重な講演の機会でした。

講師は昭和20年生で,0歳当時,中国から日本に帰る船の中で肺炎を発症して右眼の視力を全て,左眼もほとんどの視力を失いました。その後,小学校2年生の時に網膜剥離により,全盲になりました。

講演の内容は,演題と同じタイトルの書籍(印刷:㈱広和印刷,平成24年11月1日発行)があり,同じタイトルで映画化もされているということなので,そちらをご覧ください。
25年間で約2000回の講演をされているということで,話はとてもわかりやすく,おもしろかったです。講演料や書籍販売利益から,4年前にモンゴルに盲学校を,次はキルギスに盲学校を建設予定だとおっしゃっていました。

講師が話されていたのは,400人に一人という視覚障害者としての人生そのものでした。一般小学校でのいじめの体験の話は,本当に強烈でした。それでも素晴らしい先生に出会えたこと。高校生の時に,一般就職できないことに思い悩んだこと。自らも障害を持つ長男の父親になったこと。

岡山県(岡山市)は,昭和48年3月18日に,世界で初めての点字ブロックを,中区原尾島交差点にを設置したそうです。
たまには,いいことするんですね,岡山県(笑)

最後に,視覚障害者である講師から,我々へのお願いです。
① 点字ブロックの上に,自転車等の障害物を置かないでください。
② 困っている視覚障害者を見かけたら,迷わず声をかけてください。

せめて,我々が気を付けるだけでできることは,やっていきたいと改めて思いました。

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