美咲町権利擁護センター開設! (木島弁護士)

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美咲町権利擁護センターが本年4月に開設しました。
私は,昨年度,同センター立ち上げに参加させていただいたので,ちょっとご案内等をしたいと思います。

まず美咲町についてです。
美咲町は,岡山と津山の間に位置し,同じく岡山と津山の間に位置する久米南町の北に位置します。
美咲町は東西に広く,西(旭地区)は真庭市と接し,東(柵原地区)は美作市と接しています。
美咲町の真ん中に位置する中央地区,旭地区,柵原地区はそれぞれの歴史から街の雰囲気も異なっており,興味深いです。

美咲町の人口は約1万5,000人で,世帯数6278戸(2015/5/31時点)の内,高齢者世帯(単身,夫婦,同居世帯合計)は3581戸(2010年)で,2世帯に1世帯以上は高齢者世帯という状況です。

美咲町権利擁護センターは,高齢の方,障害をお持ちの方に限らず,町民皆が,住み慣れた地域での生活が続けることができること,それが安心のあるものであることをサポートする目的で設立されました。
美咲町は先に見たとおり,人口は多くなく,高齢化の進む状況にあって,逆にそれを強みに,つまり,「顔の見える関係」での町民同士の支え合いが実現可能な地域でもあるからです。

イタリアには,「時間銀行」という制度があるそうです。
例えば,Aさんが外出の難しい隣人Bさんの買い物に無償で同行したら,Aさんにはその活動時間分の「預金」が生じる。
その「預金」は,Aさんが犬の散歩を誰かに頼みたいときに,同じ街に暮らす誰かに頼むときに利用することができる。
この「時間銀行」という制度にはまだまだ課題も多いようですが,とてもおもしろそうな取組みです。

地域での暮らしを続けるためには,お金や福祉サービスだけが必要ではなく,同じ地域に暮らす人とのつながりや助け合いの有効活用が非常に有用な手段となるのだと思います。
美咲町権利擁護センターは,今後,そういった町民同士の「つながり」や「助け合い」を促進できる存在になっていくものと楽しみにしています。

2015年7月5日(日)は,美咲町柵原総合文化センターで,美咲町権利擁護センター開設記念シンポジウムが開催されます。
落語家の桂ひな太郎さんをお招きして,「後見爺さん」という題目での口演とのことで,今からとても楽しみです。
どなたでも参加いただけますし,参加費無料ですので,是非,お気軽にご参加下さい。
(連絡先:美咲町社会福祉協議会(0868)66-0970)

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