K-POP

私は,こんな韓流ブームが来るずっと前から,K-POPが好きだ。
 ジャニーズを見ても,心が浮かれることはないのに,韓国のアイドル「神話(シンファ)」が歌って踊っていると,
テレビの前に超至近距離で陣取って,興奮してキャーキャー騒いでしまう。
 実は,今の自分がいるのは,シンファのおかげだと思う。
 7年以上前,たまたまケーブルテレビで,日本でいう「レコード大賞」のような韓国の歌番組を見た。
その時,ノミネートされていたシンファを見て,一目惚れしてしまった!
 シンファは,日本でいうと「スマップ」と言われる韓国芸能界の大物アーティストだけあって,当然にかっこいい。
でも外見の良さというより,歌と踊りのパフォーマンスがすさまじいエネルギーを発していて,見る者を圧倒する(私はメロメロだ)。
 その年,シンファは大賞を受賞することはできなかった。
 しかし,シンファに一目惚れした私は,シンファのDVDやらCDを買い込んだ。
 当時,法律事務所の事務員であった私は,仕事にも育児にも追われ,何となく時間を過ごしていた。
 そんな時に私のアイドルとして君臨していたシンファは私の心の癒しであった。
 ところが,シンファの歌の内,「HERO」という歌が気になって,何度もCDを聞いたり,DVDを観たりする内に,
私の内に変化が起こった。
「HERO」は一言でいうと,「夢をあきらめるな」的な歌だ。
「本当はやりたいことがあるんじゃないか?
だったら,あきらめたらいけないよ。
誰が何と言っても,シンファは君を笑わない。
 シンファだけは君を応援する。」
 日本語の歌詞だったら,あまりにストレート過ぎて,真に受けないところであるが,
ハングルでシンファに歌われると,私の中で,本当は,弁護士になりたいのではないかと思うようになった。
そうか,当時34歳ではあったけれど,子供も小さく,仕事も忙しかったけれど,私は,弁護士になりたいんだ!と。
シンファの歌に支えられた1年後,私は,岡山大学の法科大学院に合格した。
その年は,シンファが長年の夢であったレコード大賞を受賞した年であった。